口腔外科とは?About
口腔外科では、親知らずの抜歯などの小手術や顎関節症、歯ぎしり、なかなか治らない口内炎などの治療を行っています。
顎関節症や歯ぎしりは、歯が原因となるものからそれ以外の要因があるものなど、原因はさまざまです。
歯科口腔外科では、これらの原因を見極めて適切なアプローチを行い、症状を緩和します。
虫歯や歯周病以外の症状でお口に関する悩みごとがある方は、気軽にご相談ください。
口腔外科を受診するタイミング

口腔外科における治療が必要な症状には、早めの受診が重要です。
以下のような症状がある場合、放置せずに歯科医院へご相談ください。
親知らずの痛み・腫れが繰り返す
口を大きく開けると痛みや異音がする
朝起きたときにあごがだるい
歯ぎしりや食いしばりで歯が削れてきた
口の中にできものがあり、治らない
治療についてTreatment
01.親知らずの治療
・斜めや横を向いてしまっている
・しょっちゅう腫れて痛くなる
こういった場合はお手入れも困難で悪化していくケースが多いため、早めの抜歯をお勧めしています。
きれいに生えて、お手入れもキッチリできている場合は無理に抜くことはありません。
症例やご要望に応じて、専門の医療機関へのご紹介なども行っております。
02.顎関節症の治療
・口が開かない
・開けると痛い
・あごを開くと音が鳴る
これらの症状は顎関節症かもしれません。
マウスピースで改善することがあります。
03.歯ぎしり(喰いしばり)の治療
・歯が擦り減って沁みる
・寝起きに顎がだるい
・首、肩こりが酷い
このようなお悩みをお持ちの方は、就寝中に歯ぎしりをしているかもしれません。
喰いしばりは、歯ぎしりとちがって音がしないため、発見が遅れがちです。
どちらもマウスピース治療になります。
こんなお悩みを
お抱えの方へ
親知らずが痛い
解決策
細菌が繁殖して歯茎が腫れているケースと虫歯のケースがあります。
多くは抜歯をおすすめしますが、 生え方や他の歯との関係性によっては保存をおすすめするケースもあります。
口が開かない
解決策
口が大きく開かない、顎が痛いなどは顎関節症が疑われます。
マウスピース治療で改善する場合があります。
口が開かない
歯ぎしり・食いしばりが気になる
解決策
歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや緊張、かみ合わせの問題が原因で起こることが多いです。
就寝時に歯を守るナイトガード(マウスピース)を装着することで、歯へのダメージを軽減できます。
また、ストレス管理やリラックスする習慣を取り入れることで、無意識の食いしばりを防ぐことも大切です。
親知らずを抜いたほうが
よいケース

親知らずは、まっすぐ生えていて問題がなければ抜く必要はありませんが、斜めや横向きに生えている場合は、隣の歯に悪影響を与えることがあります。
また、繰り返し腫れや痛みを引き起こす親知らずは、炎症や感染を防ぐためにも抜歯をおすすめします。
さらに、手前の歯(第二大臼歯)を圧迫している場合は、かみ合わせや歯並びの悪化につながるため、抜歯を検討することが重要です。
親知らずの状態によっては、難易度の高い抜歯になることもあり、その場合は提携の口腔外科をご紹介いたします。
親知らず抜歯後の注意点
親知らずを抜いた後は、スムーズな回復のためにいくつかの注意点があります。
抜歯当日はうがいをしすぎないようにし、傷口の血が固まるのを妨げないことが大切です。
また、抜歯後の腫れや痛みは数日で治まることがほとんどですが、痛みが強い場合は歯科医院で相談しましょう。
出血がなかなか止まらないときは、ガーゼをしっかり噛んで圧迫止血を行うことで、血が固まりやすくなります。
抜歯後は、指示された通りのケアを行い、異常がある場合は早めに受診するようにしましょう。
顎関節症の原因と治療法

顎関節症の主な原因には、歯ぎしりや食いしばりの習慣があります。
無意識のうちに強く噛み締めてしまうことで、顎の関節や筋肉に負担がかかり、痛みや動きの制限を引き起こすため、口腔外科にご相談ください。
また、頬杖をつくクセも原因のひとつです。
片側の顎に継続的な圧力がかかることで、関節のバランスが崩れ、症状が悪化することがあります。
さらに、硬いものを頻繁に噛む習慣も、顎に過剰な負担をかける要因となります。
このような日常のクセや生活習慣が顎関節症の発症につながるため、注意が必要です。
顎関節症の治療方法
顎関節症の治療には、症状の軽減と原因の改善を目的としたアプローチが必要です。
まず、マウスピース(ナイトガード)を装着することで、歯ぎしりを防ぎ、顎関節への負担を軽減します。
また、食生活や姿勢を改善し、頬杖をつかないよう意識することで、生活習慣を見直すことも重要です。
症状が強く、炎症や痛みがある場合には、鎮痛剤や抗炎症薬を使用することで症状を和らげる治療を行うこともあります。
これらの方法を組み合わせることで、顎関節症の症状を改善し、再発を防ぐことができます。
歯ぎしり・食いしばりが
与える影響

歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯や顎にさまざまな悪影響を及ぼします。
特に、歯が削れたり、ヒビが入ることで、歯の寿命が短くなってしまうことがあります。
また、歯の表面のエナメル質が薄くなり、知覚過敏が悪化してしまうケースも少なくありません。
さらに、歯ぎしりが長期間続くと、顎関節症を引き起こし、顎の痛みや口の開閉時の違和感を感じることがあります。
こうした影響を防ぐためには、口腔外科を受診していただき、早めの対策を行うことが重要です。
歯ぎしり・食いしばりの治療法
歯ぎしりや食いしばりの治療では、まず寝ている間の歯への負担を減らすために、ナイトガード(マウスピース)を装着します。
これにより、歯と歯が直接当たるのを防ぎ、ダメージを軽減することができます。
また、かみ合わせの調整を行うことで、歯や顎への負担を均等に分散させ、症状の改善を図ります。
さらに、ストレスが原因となっている場合には、リラックスする習慣を取り入れたり、意識的に力を抜くトレーニングを行うことで、無意識の食いしばりを防ぐことができます。
歯ぎしり・食いしばりは放置すると症状が悪化するため、適切な治療と生活習慣の改善が必要です。
口腔外科の
よくある質問Frequently Asked Questions
- Q01.親知らずを上下2本一緒に抜歯しても大丈夫ですか?
- A01.身体への負担や術後の疼痛など考えると、上下は別の機会に抜歯されることをお勧め致します。
- Q02.親知らず抜歯後に唇や顎が痺れると聞いたのですが…
- A02.下の親知らずの抜歯の際、近辺の下歯槽神経という太い神経を傷つけると、しびれなどの症状が出る場合があります。
- Q03.大きな物を口にほおばって噛もうとした時に、大きな音がして、顎が下ろせなくなりました。
- A03.顎関節症の可能性があります。ただ、顎関節症では閉口障害よりも開口障害の方が多いです。一度受診ください。
- Q04.親知らずを抜いてかみ合わせが悪くなりませんか?
- A04.大丈夫です。逆に親知らずの影響でかみ合わせが悪くなることはあります。
- Q05.顎関節症は自然に治りますか?
- A05.軽度であれば生活習慣の改善で治ることがありますが、症状が続く場合は治療が必要です。自己判断せずに、口腔外科を受診していただくことをお勧めします。
- Q06.歯ぎしりは治せますか?
- A06.完全になくすことは難しいですが、ナイトガードを装着することで歯のダメージを抑えることができます。ナイトガードは保険診療でお作りしていますので、口腔外科へご相談ください。
- Q07.顎関節症の治療に手術が必要になることはありますか?
- A07.ほとんどのケースはマウスピース治療で改善します。
ただし、重度の場合は外科的処置が必要になることもあります。