コラム
Column

子どもの矯正は何歳から始める?6~7歳ごろが目安といわれる理由

「子どもの歯並びが気になるけれど、矯正はいつから始めればよいのだろう」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
 
子どもの矯正は、一般的に前歯が永久歯に生えかわる6~7歳ごろが目安といわれています。
ただし、すべてのお子さまに当てはまるわけではなく、成長やお口の状態によって適切な時期は異なります。
 
そこで今回は、子どもの矯正を始めるタイミングやその理由について、わかりやすく解説いたします。
 
 

院長

近藤 院長

経歴
平成29年:近藤歯科開院
大阪歯科大学卒業後、13年間の研鑚を経てこの度、谷町九丁目の地に開院

医院名:近藤歯科
所在地:〒543-0072
大阪府大阪市天王寺区生玉前町5-30

 
 

子どものうちに矯正を行うメリットとは

子どもの矯正には、成長期だからこそ取り組みやすい治療がある点が特徴です。
見た目を整えるだけではなく、成長を活かした治療ができることが重要なポイントになります。
 

成長を活かした治療が行える

子どもの時期は、顎の骨がまだ成長途中にあります。
そのため、歯を動かすだけではなく、上下の顎のバランスを整える治療が行いやすいといわれています。
たとえば、かみ合わせのズレや顎の発育のバランスに課題がある場合でも、成長に合わせて整えていくことで、自然に近い形で改善につながる可能性があるのです。
 

治療の選択肢が広がる可能性がある

子どものうちに矯正計画を立てることで、歯が並ぶスペースを確保しやすくなる場合があります。
その結果、将来的に歯を抜かずに治療ができる可能性が高まることもあります。
また、比較的シンプルな装置で対応できるケースもあり、お子さまへの負担を抑えた治療につながることも特徴です
 
 

子どもの矯正は6~7歳ごろから検討されることが多い

では、なぜ6~7歳ごろが開始時期の目安とされているのでしょうか。
 
小児矯正は、「6~7歳ごろの前歯の生えかわり」が一つの目安となり、この時期に一度、歯並びやかみ合わせを確認しておくことが望ましいとされています。
歯並びやかみ合わせの問題が表面に現れやすくなる時期だからです。
必ずしもこの時期に治療を始める必要があるわけではありませんが、必要かどうかを見極めるタイミングとして適している時期なのです。
 

前歯が永久歯に生えかわる時期が目安になる理由

6~7歳ごろは、乳歯から永久歯へと生えかわりが始まる時期です。
この時期は「混合歯列期」と呼ばれ、乳歯と永久歯が混在する状態になります。
前歯が永久歯に生えかわることで、歯並びのズレやかみ合わせの問題が見えてきて、矯正が必要かどうかの判断がしやすくなります。
 
さらに、この時期から13歳ごろにかけては、顎の成長が活発に進む大切な時期でもあります。
この成長を活かして治療を行うことで、歯並びやかみ合わせの改善を効果的に進められる可能性があるのです。
 
また、この時期は噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が発達していく段階でもあります。
そのため、歯並びやかみ合わせを整えることで、口呼吸や指しゃぶりなど、歯並びの乱れの原因となる癖の改善も期待できるのです。
 

開始時期はお子さまお一人お一人で異なります

ただし、6~7歳というのはあくまで目安です。
歯の生えかわりのスピードや顎の成長には個人差があり、早く始めたほうがよい場合もあれば、経過を見てからでもよい場合もあります。
そのため、気になることがあれば、まずは歯科で検診を受け、お口の状態を確認することが大切です。
 
 

歯並びやかみ合わせの乱れをそのままにするとどうなる?

「特に困っていないから大丈夫」と感じることもあるかもしれません。
しかし、歯並びやかみ合わせの状態によっては、将来さまざまな影響が出てくることがあります
 

むし歯や歯周病のリスクが高くなる

歯並びが整っていない場合、「歯と歯の間」や「歯が重なっている部分」に汚れが残りやすくなります。
歯ブラシが届きにくい部分があるため、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
 
厚生労働省の歯科疾患実態調査でも、子どものむし歯は減少傾向にあるものの、依然として一定の割合でみられることが報告されているのです。
特に8歳では、むし歯のある子どもの割合が37.8%と、1歳~14歳の子どもの中で最も高いことが示されています。
永久歯への生えかわりの時期は歯並びが凸凹しやすく、磨き残しが増えやすいため、この時期のむし歯の多さからも、歯並びがむし歯のリスクに関係していることがわかります。


参照:厚生労働省|令和6年 歯科疾患実態調査結果の概要 p5 表3「う蝕経験を有する者の人数および割合」 >

 

 

顎の成長やかみ合わせへの影響

かみ合わせが安定していない状態が続くと、左右どちらか一方で噛む癖がつきやすくなります。
その状態が続くことで、顎の成長のバランスに偏りが生じることがあるのです。
その結果、かみ合わせのズレが大きくなり、お口全体のバランスにも影響が出る可能性があります。
 

将来的に治療の負担が大きくなることもある

成長期に合わせて治療を行うと、顎の成長を利用して歯が並ぶための十分なスペースの確保をめざせます。
早い段階で対応することで、抜歯を含む治療を避けられる可能性が広がるのです。
一方、成長が終わってから矯正を行う場合、顎の骨の成長を利用した調整が難しくなります。
より負担を抑えた治療のためには、早期から検討し始める方がおすすめといえるでしょう。
 
 

小児歯科の矯正ではどのような治療を行うの?

小児矯正では、年齢やお口の状態に応じて治療方法を選択し、成長を活かしながら歯並びやかみ合わせを整えていきます。歯を動かすだけでなく、顎の発育やお口の機能にも配慮しながら進めていくことが特徴です。

▪プレオルソ(歯列矯正用咬合誘導装置)
▪お口のクセや生活習慣の見直し

これらを組み合わせながら、お一人お一人の状態に合わせて無理のない治療を行っていきます。
なお、永久歯が生えそろったあとには、歯を動かして歯並びを整える「取り外しができるマウスピース型矯正装置」などによる成人矯正へ移行する場合もあります。
 

プレオルソ(歯列矯正用咬合誘導装置)

プレオルソは、歯を動かして歯並びを整える装置とは異なり、お口の筋肉のバランスや使い方を整えることを目的とした装置です。
昼間の1時間と就寝時にお口に入れて使用するため、学校生活への影響が少なく、無理なく続けやすい点が特徴です。
また、取り外しができるため、お食事や歯磨きもこれまで通り行えます。
口呼吸や舌の位置、飲み込み方などのクセにアプローチすることで、歯並びやかみ合わせに影響する要因を整えていきます。
 

お口のクセや生活習慣の見直し

歯並びやかみ合わせは、生まれつきの遺伝の影響だけでなく、日常の習慣によっても影響を受けます。
特に、指しゃぶりや口呼吸、頬杖などのお口周りのクセは、歯並びやかみ合わせに影響を与えることがあります。
ただし、指しゃぶりは3~4歳ごろまでであれば心の安定につながる自然な行動とされており、それ以降も続いている場合に注意が必要です。
たとえば、口呼吸が続くとお口が開いた状態になり、歯の位置や顎の成長に影響を与えることがあります。
また、頬杖やうつ伏せ寝、片側ばかりで噛む癖なども、かみ合わせのバランスを崩す要因になることがあるのです。
そのため、矯正治療とあわせて生活習慣を整えることで、お口周りのバランスが整いやすくなり、歯並びの安定や後戻りの予防にもつながります。
 

取り外しができるマウスピース型矯正装置

永久歯が生えそろったら、成人矯正へ移行する場合があります。その際は、取り外しができるマウスピース型矯正装置など大人の矯正と同じ方法で治療を行います。
取り外しができるマウスピース型矯正装置は、透明な装置を一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ動かして歯並びを整えていく治療方法です。
食事や歯磨きの際には外して普段通り過ごせるため、装置のまわりに汚れがたまりにくく、お口の中を清潔に保ちやすい点が特徴です。
また、金属の装置と比べて違和感が少なく、見た目も目立ちにくいため、接客などのお仕事中や学校生活にも取り入れやすい治療方法といえます。
 
 

矯正治療は何歳まで受けられる?大人になってからでも可能です

矯正治療について、「子どものうちにしかできないのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、お口の状態によって適応する治療方法や治療期間は異なるのですが、基本的に矯正治療には年齢の上限はなく、大人になってからでも行うことができます
 

矯正治療は大人の方も受けていただけます

矯正治療は成長期に行うことが望ましいとされる一方で、大人の方も治療を受けていただけます。
そのため、「今からでは遅いのでは」とあきらめる必要はありません。
歯や歯ぐきの状態が整っていればという条件はありますが、成人も矯正治療を受けることができます。
 
お子さまの矯正をきっかけに、保護者の方も一緒にお口の健康を見直してみることもおすすめです。
親子で歯磨きや生活習慣を意識することで、お互いに声をかけ合いながら、無理なく継続できるというメリットもあります。
 

子どもの時期との違い

一方で、大人の場合は顎の成長がすでに終わっているため、歯を動かして歯並びを整える矯正治療が中心となります。
子どもの時期とは治療の進め方や期間に違いがみられることがありますが、歯並びの状態に応じて、周りに気づかれにくい目立ちにくい透明のマウスピース型矯正装置を使用することができます
このように、年齢によって治療の特徴は異なりますが、それぞれに適した方法で進めていくことが大切です。
 
 

定期的な検診と早めの相談が大切です

矯正治療は、すべてのお子さまが必要になるわけではありません。一定期間様子を見る「経過観察」が適切なケースもあります。
矯正歯科に相談したからといって、すぐに治療が始まるというわけではないのです。
まずはお口の状態を確認し、成長の様子を見ながら必要かどうかを見極めることが重要です。
 

適切なタイミングは診断で判断します

歯の生えかわりや顎の成長には個人差があります。
そのため、矯正を始める時期もお一人お一人異なります。
小さいころから定期的な検診を受けていると、歯並びやかみ合わせの変化を確認しながら、適切なタイミングを判断することができます
 
 

子どもの矯正は成長に合わせて考えることが大切です

子どもの矯正は、6~7歳ごろが一つの目安といわれています。
この時期は前歯の生えかわりが始まり、歯並びやかみ合わせの状態がわかりやすくなるためです。
また、6~13歳ごろは顎の成長を活かしやすい時期であり、負担を抑えた歯並びやかみ合わせの改善につながる可能性があります。
ただし、開始のタイミングはお子さまごとに異なります。
さらに、矯正治療は大人になってからでも行うことができるため、「今が最も適していると思われる時期かどうか」を見極めることが大切です。
 
当院は、むし歯治療から矯正治療まで総合的な診療を行っています。むし歯予防でお口をすこやかに保ちつつ、お子さまの矯正について適切なタイミングを診断いたします。
 
まずは矯正相談にお越しいただき、お口の状態を確認した上で、将来を見据えた治療についてご一緒に考えてみませんか。


当院の矯正治療はこちら>


当院のアクセスはこちら>

PAGE TOP